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MFMAJインタビュー(内閣府食堂マネージャー阿部圭介さん)

今年4月、環境省や農水省に先駆け日本政府として初めてベジ・メニュー導入に踏み切った内閣府食堂。一部マスコミでも取り上げられ、また、「ミートフリーマンデー」キャンペーンを展開しているポール・マッカートニー氏も反応したということで、さらに話題となりました。
そこで今回、ミートフリーマンデー・オールジャパンは、その内閣府食堂を運営している「(株)ニッコクトラスト」の現場担当マネージャー阿部圭介さんにお会いし、現場担当者としての感想やエピソードなどについてお話をお聞きしました。

阿部さんは、昭和52年東久留米市出身。平成12年にニッコクトラストに入社後、平成26年から1年半、内閣府職員食堂を担当し、その後、別の場所に異動してから、今年4月より再び内閣府へ帰ってこられました。まさに、「なにかの縁」とも言うべき人事異動。今回、ベジという新たな領域に足を踏み入れたニッコクトラストさん、そして現場で奮闘されている阿部さんを今後とも皆で応援していきましょう!

それでは、以下、阿部さんとの一問一答です。

Q:ベジランチの評判や売れ行きはどうですか?
阿部さん:導入当初の勢いからは幾分落ち着いていますが、皆さまから引き続き御関心をお持ちいただいており、上々の売れ行きを示しています。導入当初の、ベジキーマカレーやベジ中華(チャーハン、餃子、唐揚げ)は、話題性も伴って80食ほど売れまして、現在は、大体、一日40~50食ほどを御提供しています。今後とも、様々な御意見をいただきながら、皆さまに喜ばれるようなベジ・メニューを開発していきたいと思っています。

Q:レシピの考案などはどうされているのですか?また、苦労話などあれば。
阿部さん:これまで、既存のレシピを参考にしながら色々工夫をしてきました。メニューの組み立ては、調理責任者が行っているのですが、なにせ初めての試みということもあり、まず、材料や調味料に何を使ってはいけないか、ということから勉強しました。そして、実際に調理する際も、通常メニューとは別のラインで作らなければならないことや、大部分がまだ手作りで仕上げているということから、通常メニューに比べて手間がかかるという問題もあります。
しかし、幸い、うちの調理責任者がもともと前向きな性格で、ベジ・メニュー開発にも積極的な姿勢で取り組んでくれていますので、その点は非常にありがたく思っています。今後、一つ一つの問題点を克服しながら徐々に慣れていくと思うので、そうなれば、日数やメニューを増やすこともできるかも知れません。

Q:阿部さん自身、これまでベジについてどのような認識をお持ちでしたか?
阿部さん:ベジについてまったく知識がなく、単に野菜だけを食べているという認識でした。しかし、実際は、予想以上に美味しく、バラエティに富んでいるということが分かり、今ではすっかりベジに対するイメージが変わりました。なので、これから勉強も兼ねて、色々なベジ・レストランに行ってみたいと思っています。

Q:今回のベジ・メニュー導入について、朝日新聞時事通信(及びそれをキャリーする形でいくつかの地方新聞)などが報道しており、また、ポール・マッカートニーのミートフリーマンデーサイトでも取り上げられましたが、いかがですか。
阿部さん:食堂の従業員一同、非常に嬉しく思っていますし、今後の励みにもなりました。また、弊社内でも、みな喜んでおり、社報という形で社員に周知させていただきました。特に、あのポールが反応してくれたというのは、本当に嬉しいです。次の来日では、ぜひうちのベジ・メニューを召し上がっていただきたいです。

Q:ポールがベジタリアンであることや、ミートフリーマンデー・キャンペーンを御存じでしたか?
阿部さん:ビートルズは好きですが、そうした事実はまったく知らず、今回のベジ・メニュー導入の経緯の中で初めて知りました。とても興味深いキャンペーンで、弊社内でも周知させて頂きました。

Q:ビートルズの中で誰が一番好きですか?また好きな曲は何ですか?
阿部さん:もちろんポールで、好きな曲はイエスタデイです。

Q:最後に何か一言お願いします。
阿部さん:健康志向や環境保護への関心の高まり等を受けて、ベジへの需要は今後も増えていくのではないでしょうか。今回の内閣府ベジ・メニュー導入が刺激となって、今後、似たような取り組みがどんどん広がっていけばいいなと思っています。弊社も内閣府のほか、いくつかの企業で食堂を運営させていただいており、こうしたところでもベジ・メニュー導入の動きが出てくれば嬉しいです。

MFMAJ : 阿部さん、ありがとうございました!